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〒005-0004 札幌市南区澄川4条2丁目4番12号
澄川88ビル2F

 メンバーのSさんが、台湾に続き約20年前、4回ほどマレーシア出張を経験したことがあるとのことでそのときの体験も日記という形式で書いて頂きました。
 今後、定期的に少しずつ更新していこうと思います。

 ※マレーシアおぼろげ日記は完結しました。

〜出張命令〜

 「君、マレーシアに行ってくれ」唐突な上司の一言から事は始まった。「内容は何ですか?」と聞くと「〇〇部の××さんと打ち合わせしてくれ」と仰る。どうやら上司も内容は知らないようだ。早速××さんに連絡を入れると「いやー助かったよ英語できる人いなかったからさー」理由はそこか?そこなのか?私の腕を買ってくれたのではないのか?技術者である私のプライドは少なからず傷ついた。「いや、もちろん仕事も出来ることは知っているよ」フォローが遅い。仕事の内容は台湾の時とほぼ同じで、検査装置の出力する数値を顧客先のコンピューターの順番に合わせて、並べ替えたり加工したりして送ると言うもの。それならば、とこちらも了承し、マレーシア出張が決定した。      

〜ビジネスクラスは快適だ〜

 当時、会社規則ではないが航空券は正規料金で購入すると言う決まりがあり、(中にはそれを悪用して格安航空券を購入し差額をポケットに入れる不届き者もいた)今回も当然正規料金で購入。ルートは千歳→関空→シンガポール→ペナン島だったのだが、エコノミーが一杯だったのか、無料でビジネスにアップグレードしてくれた。初めてのビジネスクラス、ラウンジで飲み放題、優先搭乗、ウエルカムドリンク、CAは客の名前を憶えており「△△様」と呼んでくれる。食事も豪華、で大満足。ビジネスでこれだったらファーストはさぞかし凄いのだろうなと思いつつ、ビジネスクラスを堪能した。      

〜初めてのトランジット〜

 シンガポール空港で生まれて初めてのトランジット(国際線乗り継ぎ)を経験した。結論から言うと何事もなくあっさりと終わった。こちとら初めての事なのでトランジットカウンターを探すのに一苦労、しかしシンガポール空港は広い。何とかトランジットカウンターを見つけ、航空券を係の人に渡し何か操作してチケットを受け取ってはい終わり。手続きは簡単だったが、乗り換えまでの時間が長い(確か2時間以上はあったと思う)暇つぶしと、のどが渇いたので空港内のショップに入り、飲み物とスナックを購入。何とか暇つぶしができた。      

〜ペナン島に着いたはいいが〜

 さて飛行機の旅も終わり、目的地のペナン空港に到着した。到着したはいいが、お迎えなし?仕方ない、タクシー拾ってホテルに行こう。空港でのタクシーの拾い方は、総合カウンターのような所に行き、目的地を告げ料金を支払い、伝票を受け取る。その伝票をタクシーの運転手に渡して乗り込む。日本人の癖がここで出てしまった。ドアの閉め忘れである。運転手に言われるまで気が付かなかった。タクシーのドアが自動で開閉するのは日本だけだと思った方が良い。運転手に謝って、いざ出発。      

〜憧れのシェラトンホテル〜

 ペナン島での宿泊は「あの、世界の」シェラトンホテルである。これも社内規定で決まっており、現地での最高級より1ランク下のホテルを利用せよと言うものである。それにしても1ランク下でシェラトンホテルである、一番上等な宿はどこなのかと思ってしまった。ホテルの中はもちろん豪華、キングサイズのベッドを始めとする豪華な調度品の数々、家電も完備、今まで出張で宿泊したどのホテルよりも豪華なホテルだった。欠点は1日1回1万円までしか現地通貨に両替出来ないことだった。      

〜インド系マレーシア人一家と仲良く〜

 マレーシア人に限らずASEAN諸国の人は凄い、公用語の英語と母国語はもちろん自分の民族の言語等々、3ヵ国語位は当たり前である。我々のホテルと工場間の送迎をしてくれたインド系マレーシア人の方もそんな人だった。この人とは大体英語で会話をしていたのだが、馬が合ったのか現地で家族ぐるみでお付き合いをした。家に招かれたり、ホテルの部屋に招いたり、休日に遊びに行ったり、食事を一緒にしたりしたものです。子供が2人いるのだが、お姉ちゃんは当時、現地で流行っていた某アニメの大ファン。これはわかるのだが、弟くんの好物はなんと「海苔」、お土産に買っていき、与えてほっとくとまあ食べる食べる。「あんなに海苔を食べて体を壊さないか?」と真顔で聞かれたが「健康には良い、大丈夫だ」と苦笑交じりに答えるしかなかった。      

〜暗闇の黒人さん〜

 マレーシアでの上司に連れて行ってもらったステーキハウスでのこと、その時は同僚・後輩合わせて十名前後の客を引き連れて店に入った。残念なことにメニューが英語表記しかない。メニューを訳して注文を取り、品物を待っていると、突然私の横で従業員であろう黒人の男性が「ワインは如何ですか?」と訊ねてきた。もともと薄暗い室内の上、黒人さんだったものだから、目と歯だけが白く浮かんでいたようで物凄くビックリした。ステーキは文句なく美味しかった。      

〜烏骨鶏はウマイ〜

 烏骨鶏(うこっけい)と言う鳥をご存じだろうか?カラスの様な色をした鶏と言えば想像できるであろう、身も骨も黒いのである。中華レストランで、生まれて初めて食べたのだが、これが本当に食べられるのかと一瞬思ったものだ、しかしながら食べてみると評価が一転、これが美味いのなんのって、皆無言で鍋ならぬ皿をつついていた。以来、このレストランに行くと必ず頼むようになった。欠点は少々お値段が高いこと。日本では見たことがない鳥だったので貴重な体験であった。      

〜飲み屋のねーちゃんと〜

 ある同僚の一人に「タクシー代も飲み代も出すから飲み屋で通訳してくれ」と頼まれた。どうやらお気に入りの人がいるらしく、お友達になりたいご様子。まあ独身だから良いのだけどね。飲み屋に向かうタクシーの中で一寸あったのだが、それはまた別の話題。何とか飲み屋に到着。「今日も来たよ」こいつ英語殆どダメなのに何回来てるんだ、と思った。
会話の内容はご想像に任せるとして、結論は「今度の休みにタクシーで観光案内をして欲しい」とのこと。彼女了解。めでたしめでたし。後日、めでたく観光となったが(当然通訳は私)現地の人ってやはりガイドブック読まないから観光案内と言うよりは現地穴場巡りになってしまった。彼女とはそれっきりではなく、また後日通訳をすることとなる。      

〜タクシーの運ちゃんにははっきりと〜

 前述の飲み屋に行くまでのタクシー道中の話。何せ同僚店の場所はわかるが名前がうろ覚えなので、いちいち運ちゃんに「次、右」とか「そこ、左」とか指示しなければならない。同僚曰く「なんで自分が話すと通じないのだろう?」私は社内英検の海外出張レベルを一応クリアしていたのが、彼はクリアしていなかった。「芸は身を助く」と言うが何が幸いするか分からないなと思った出来事でした。      

〜ディスコ イン ペナン〜

 またしても同僚から「タクシー代も飲み代も出すから飲み屋で通訳してくれ」と頼まれた。「今度は何だ?」と思いつつ店に入ると軽い会話の後、「今日何時に終わる?」「終わったらディスコに行こう」。はっ???明日も早いぞ!大丈夫なのか!!彼女の返事は「終わったら電話する」だった。その後、ディスコに行くことに同調した同僚・後輩に「電話が来るまでお願いします」と軟禁され、夜も遅い午前1時近くに電話が鳴ってホテルのロビーで待ち合わせで話が着き、さあ開放してくれ、私は寝る。つもりだったが「通訳がいないと困る」おい!話が違う!「晩御飯代出すから、お願い!」負けた。男女混合でディスコに到着。一段高いところで美人(に見えた)が踊っており、フロアは大興奮。しかし彼女は一言「あの人ニューハーフよ」、疲れた。      

〜マレーシアでハンバーガーとピザを食す〜

 休日にペナン島のショッピングモールにあるマ〇ドナルドに同僚と3名と行った。私は世界標準のビッグ〇ックのセットメニューを注文。いざ食べようとしたら、年の頃なら小学校高学年位と低学年位の少年2人が席の横で立っている、しかも無言で。これがストリートチルドレンと言うやつか?「何か欲しいのか?」と訊ねると、ポテトを指さす。「OK、あげるよ」と言ったら無言で持って行った。同僚が「良いんですか?」と聞いてきたので「良いんだよ」と答えた。彼らも好きでやっているわけではない。まだ小腹がすいていたので「ピザでも食べようか」と隣のピザ屋に移動してミックスピザを注文した。ピザは来たのだが、タバスコがない「タバスコをお願いします」と店員に頼むと「なんだそれは?」と聞かれたので「ホットレッドペッパーソースだ」と答えると、赤い液体の入った瓶をテーブルに置いた。試しにかけてみると辛いが甘い。「なんじゃこりゃ」と再び店員に聞く「チリソースだ」との答え。これがマレーシア流かと納得して食べた。だが、最初の一口以外誰もチリソースには手を付けなかった。      

〜飛行機が来ないので〜

 3回目の出張の時、季節は冬。私はいつものルートで関空にて飛行機を待っていた。するとアナウンスが流れてきて要するに「東京で雪が降ったため飛行機が遅れます」とのこと、グランドスタッフに「ペナン行きには間に合うのか」と訊ねると、「申し訳ありません、無理です」との答え。仕方がないので、上司に相談の上、翌日の航空券に変更して大阪で一泊することとした。こうなれば大阪を満喫してやると思ったがチェックインしたホテルの近くに鉄道も地下鉄もない。町をぶらぶら歩き、たこ焼き、イカ焼き、お好み焼きを食べた。翌日、無事にマレーシアに到着。そしたら現地にいたスタッフが迎えに来てくれていた。      

〜現地通貨をなるべく多く持て〜

 何回かの海外出張で得た教訓としては、「両替は便利な所ほど換金率が悪い」「メインストリートを歩こう」「甘い言葉には裏がある」等々。ここに新たな教訓を加えることとなった。と言うのも4回目の出張の時、コンピューターの部品で大量不良が発覚し、交換部品を持ち込んだ。それが税関で「これは何だ」と訊ねられたので「コンピューターの部品だ」と答えると「関税がかかる。これだけ払え」と言われた。丁度手持ちがなかったので、両替所に逆戻り、関税分を両替して払った。「現地通貨をなるべく多く持て」、が教訓に加わった。まあ良い経験したよ。      

〜インド式の結婚式〜

 マレーシアで家族ぐるみの付き合いをしていた現地スタッフの方から「友達が結婚式するんだけど、出席してみない?」とのお誘いを受けた。「招待もされていないけど、良いの?」と聞いたが、「大丈夫、気にしない」とのお答え。当日ワイシャツ・ネクタイで結婚式に臨んだが、連れていかれたのは、どこか学校の体育館の様な所、ワイシャツを着ているのは私だけ。男性はラフな格好の人ばかり。おめかししているのは新郎新婦と女性陣ばかり、いやーインド系の女性は綺麗だわ。体育館の檀上には新郎新婦と太鼓をたたく人と笛を吹く人の四人のみ、いつ始まるのかと思ってじっと待っていた。すると「先に食事にしよう」と言われた。「式始まっていないけど、いいの?」「いいのいいの」と手を引っ張られ食事スペースへ、席に着くとバナナの葉が皿替わりにひいており少し待つと、熱々のサフランライスとこれまた熱々のカレー3種(鶏・ナス・豆)が置かれ、カレーとライスを右手で混ぜて、食べる。暑かったが完食すると「足りないの?」と言われた。?の顔をしているとお代わりを盛られた。向こうでは食事終了→もう食べられない→少し残す、のが流儀らしい。食事が終わると式はもう佳境に入っていた。後で聞いたところヤギの乳で新婦が両親の足を洗うと新婦は新郎の家に入ることになるらしい。ライスシャワーはお約束。結婚式が無事終わり、ホテルに戻った。良い経験だった。      

〜荷物が来ない〜

 3回目の出張の帰り、普段ではあり得ないことが起こった。千歳で機内預かりの荷物を待っていると、他の人たちが次々と自分の荷物を持って消えていく中、私は待ち続けた。いくら待っても来ない。とうとう客は私一人。すると荷物が流れるターンテーブル上に伝言板らしきものが乗っている「○○様(自分)カウンターまでお越しください」とある。行ってみると、グランドスタッフ最敬礼、「何事ですか」と聞いた所、「申し訳ございません。お客様のお荷物は今シンガポールにあります」。私「はい?」。「お荷物は明日到着しますので、自宅にお届けします」。おりしも自宅は明日引っ越し。「では、こちらの住所へ、もし不在の場合はこちらの住所へお願いします」。仕方がないので、手ぶらで帰る。荷物は無事、翌日自宅に届いた。めでたしめでたし。      

〜清算は常に黒字〜

 出張すればお金を使う。仕事のために使ったのなら尚更、ちゃんと会社に請求しなければ。と言う訳でいざ清算。この日のために溜めた領収書の数々を日付順に並べ直してこの日は何のためにいくら使った。と言うことを事細かに記入し、会社に提出。結果、私の場合、海外出張は常に黒字。同僚が「赤字だー」と叫ぶ中、最高〇万円の黒字だった。赤字の諸君、君たちの敗因は現地食を食べないからだよ。ひいては現地工場スタッフと仲良くしなきゃいけないんだ。現地工場スタッフと仲良くなれば「お昼行こう」と言えばいっしょに彼らの行きつけの店に連れて行ってくれるし、好き嫌いはあるかもしれないが現地の食事を一緒に食べる事により、親睦をさらに深める事が出来る。これだけでも現地の人と現地食を食べる価値は十分にあると思う。      



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