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TEL.011-827-6395

〒005-0004 札幌市南区澄川4条2丁目4番12号
澄川88ビル2,3F

 メンバーのSさんが、過去に以前の職場で台湾出張を経験したことがあるとのことでそのときの体験を日記という形式で書いて頂きました。

 ※台湾おぼろげ日記は完結しました。

〜台湾おぼろげ日記〜

 月日の経つのは早いもんで、初めて台湾を訪れてから20年位経った。なんだかんだでその後も出張を重ね、計6回台湾を訪れた。
 上司から初めての海外出張を申し渡された時は正直、期待よりも不安が先に立った。何せ初めての海外、言葉の壁(拙い英語しか出来ない)・食生活の壁等々。 しまいには「飛行機墜落したらどうしよう」「ハードル高いな」と柄にもなく、どうしよう、どうしようと悩んだものでした。そうは言っても時間は待ってくれない、やれパスポートだ、スーツケースだ、夏物の背広だ、ホテルの予約だ、なんだかんだで結構時間と出費がかさんだのを覚えている。
 上司曰く「国には各々の匂いがある。台湾はゴミの匂いだ。」と、からかい半分にさらに私を不安にさせる。
 出張当日、千歳→成田→台北の工程で飛行機にて移動。台北の空港で匂いを確かめるべく深呼吸。確かにゴミの匂いとは言わないが日本にはない独特の匂いがする。トイレに入って、トイレットペーパー(中国語では手紙と書く)の巨大さにびっくり( ゚Д゚)、直径で50センチは有るだろうか?それで必ずゴミ箱がある。 ガイドブックにある「台湾のトイレットペーパーは水に溶けないため流すと詰まる」よって拭いた紙をゴミ箱に捨てる、拭いた紙をそのまま捨てる事が出来ないので大量の紙を使う、よってトイレットペーパーが巨大。妙に納得。
 新竹のホテルに着いたのが午後9時過ぎ、ホテル近くのレストランは既に店じまい、仕方なく高くて量の少ないホテルのチャーハンを食べる。この日から、我が人生初の2週間に渡る台湾出張が始まった。
 ちなみに、当時の私の仕事はSE(”せ”と読んではいけない。”えすいー”である。)某H社の系列で働いていた。仕事が終わった後の食事や少ない休日で過ごした台湾日記を書こうと思う。
     

〜牛肉麺(ニューローメン)〜

 読んで字の如く牛肉の煮込みがトッピングされた醤油味のラーメンみたいなものである。
残念ながら店の名前も位置も忘れたが、麺とスープのお代わりが無料と言う素晴らしいシステムの店であった。甘辛く煮込まれた牛肉は大変美味で、私のお気に入りとなり行くたびに2〜3杯はお代わりした。       

〜ウーロン茶は緑色〜

 台湾のコンビニ(向こうでは「便利商店」と言う)に売っているウーロン茶、選んでいると茶色の缶と緑色の缶があり、圧倒的に緑色が少ない。よくよく缶を見てみると茶色の缶には「加糖」、緑色の缶には「無糖」と書いている。私は緑色、勇気ある同僚は茶色を選んだ。友人は一口飲んで噴き出す。
話のタネに茶色の缶を一口飲んでみる。「甘い!!!」、半端なく甘い。かろうじて噴き出すのは抑えたが、飲み込むのは苦労した。日本人は甘いウーロン茶を想像できるだろうか?後で台湾人に聞いたが台湾人の9割はウーロン茶に砂糖が入っているのは当たり前で、日本人の味覚がおかしいと言われた。緑色はいたって普通のウーロン茶であった。        

〜何があってもパクチー(香菜)は必須〜

 台湾を含む東南アジア全般に言えることだが、まあほとんど全ての料理にパクチーがのっている。もしパクチーが苦手ならば「不要香菜(プーヤオシャンツァイ)」と言わなければならない。今でこそ日本でもパクチーは浸透してきたが当時は殆ど馴染みがなく日本からきた同僚の一部は苦労していた(わざわざパンを買ってきたりしていた)。幸いながら私はパクチーに抵抗がなく、いたって快適な食生活を送る事が出来た。        

〜ピータンに見る大陸との違い〜

 今でも覚えている。ピータン(アヒルの卵を殻付きで発酵させたもの)は台湾の方が絶対美味い。(反論は有るだろうが、あくまでも私の私感である)日本の中華レストランにある大陸の方のピータンの黄身が固ゆでの茹で卵の様だが台湾のピータンの黄身は半熟の状態である。これがいい!台湾の大衆食堂ではピータンと豆腐が必ずセットになって一つの皿に乗っている。何故かと台湾人に聞いたら「知らんがそう言うものだ」と言っていて要領を得ない。郷に入っては郷に従えの日本人精神で納得することとした。

〜恐怖の臭豆腐〜

 くさやの干物を食べる事が出来るあなたなら大丈夫かもしれないが、私にはとうとう無理でした。名前に”臭”が付いてるだけに本当にキツイ。同僚の勇者が果敢にチャレンジしたが彼はすぐトイレに駆け込んだ。中でも最悪だったのは台湾人の友人と何人かで食事をした時、誰かが臭豆腐の鉄板焼きを注文したらしく、我々のテーブルをあの匂いが充満し、食欲減退著しく食事した気がしなかった。

〜いざ台北へ〜

 たまたま日曜日が休日となった。これは観光するしかない!と思いホテルスタッフに台北行きの列車の切符購入方法をメモしてもらい、いざ駅へ。日本の特急に当たる列車を指定して切符を購入したのは良いが、時間になっても来ない、結局待つこと30分(これでも短い方なのかな?日本と違い定刻運転は不可能)、ようやく到着し乗り込み発車を待つが、なかなか発車しない(これが遅れの原因か?)。日本の列車を想像してはいけない、ここは台湾だと思わなければいけない。発車して第一の感想は「遅い!」並走している車がどんどん先に行く。結構な時間を費やしてようやく台北に到着したのを覚えている。

〜故宮博物院〜

 ガイドブックにはお馴染みの所ですが、ここを一言で語るのは不可能!本気で見たいのなら3日は必要。そんな中でも玉(”たま”ではない”ぎょく”)のコーナーは必見!これ作った職人さん完成した時に発狂したんじゃないかと思う程手の込んだ品々だらけ。疲れたら博物院内の茶房でジャスミン茶を啜って一休み。余裕で一日が終わる。

〜台湾パチンコ事情〜

 信じられないかもしれないが、台湾にもパチンコ屋がある。だが、根本的に日本とは違う。まずパチンコをするために専用のコインを購入する。そのコインを機械に投入し玉を買う。運よく当たると連チャン数(連続大当たり回数)が抽選される。玉が出ていてもそれは出すだけ。持ち玉として使ってはいけない。景品交換はコインのみ。店員と仲良くなると裏でコインをお金に両替出来るそうだが、怖くて出来なかった。今は変わったのだろうか?

〜日本のタバコはモテる〜

 当時私は喫煙者であったためタバコは必需品、税関に引っかからないギリギリまで台湾に持ち込んだ。これを持って仕事場に行くと台湾人スタッフが必ず寄ってきて、口々に「一本くれ」と持ってゆき、代わりに自分のタバコを一本づつ置いてゆく。彼ら曰く、「日本のタバコは軽いが美味い」そうな、彼らの置いていったタバコを吸ってみると、「キツイ!!!」慣れないと頭がクラッとくる。台湾土産に手軽だが一度にした方がよろしいかと思う。

〜台湾交通事情〜

 現在は改善されたかもしれないが、当時の交通事情は酷かった。一言で言えば「運転が荒い」一般ドライバーをそう感じるのだからタクシー運転手は推して知るべし。渋滞の最中いきなり反対車線を走りだしたりする。そんなもんだから、接触事故は日常茶飯事、あちこちで罵声が聞こえたものである。あの時お星様にならなかったのは幸運としか言いようがない。後、何故か台湾人ドライバーはレザーシートにこだわりがあるらしく、乗車したタクシーの9割はレザーシートだった。

〜何故日本料理店に行く〜

 今でこそ「和食」は世界中で有名になり、外国でも美味い日本料理を出す店は有るだろうが、当時は「高かろう、不味かろう」だと少なくとも私は思っていた。(実際そうだった)だから、私は自分から行こうとは言った事がない、しかし同僚はしきりに行きたいと言う。何故かと聞くと「現地食は口に合わない。」「臭い!」「不味い!」、そんなもんか?と私は思っていた。ある時駅前の日本の某牛丼チェーン店に入り牛丼と味噌汁を注文した。(何故かパクチーは入っていなかった)しかし出された牛丼は中華料理の雰囲気、何がどうと具体的には言えないが、そう感じる。多分台湾人向きにアレンジしたのだろう。笑ってしまったのは牛丼の薬味。日本では紅生姜だが台湾では何故か寿司のガリだった。味はちょっと甘め。

〜冷蔵庫を信じるな〜

 台湾の冷蔵庫(冷箱と書いたと思う)は全開にしても日本のそれと比べてかなりぬるい。従って日本と違い、キンキンに冷えたビールを仕事終わりに飲むのは不可能に近かった。そもそも台湾と言うか台湾人と言うか「冷たいものは体に良くない」との考え方を持っているらしい。台北駅の駅ビルではビールと魚が同じ冷蔵庫に入っていた。(魚臭いビールだった)ホテルの備え付け冷蔵庫も例にもれず、全く冷たいと言う感じがしない。と言うより室温?ホテルのスタッフに確認したところ「この冷蔵庫は壊れている」とのご返答、であれば「交換してください。」とお願いした。しかし、3日放置されたので、文句を言ったらホテルで一番上等の部屋に変更してくれた。

〜台湾でカラオケ〜

 同僚と台湾のカラオケボックスに入った。何故か綺麗な女性が付く。ぼったくりだったら怖いので、支配人らしき人に料金システムを聞く。納得したところで入店、さっきの女性が付く。よくよく部屋を見渡すとビールが箱ごと積まれていおり、そして、水割りでもないのに氷の山。彼女らは歌よりも、我々に飲ませる事に熱心で、やれジャンケンだ、チンチロリンだとビールに氷を入れてひたすら進めてくる。キャバレーかここは。吉幾三を歌うと理由はわからないがやたらとウケた。因みに特定の音楽が流れるといきなり腕を引っ張られチークタイム開始。いまでもあの店あるかなぁ。

〜小籠包〜

 ガイドブックにも多くのページを使用している台湾グルメ、私のお気に入りは鼎泰豊(ディンタイホン)本店の小籠包。注文の仕方が独特なのだが(注文用紙があり、そこに何を何人前と記入しテーブルでウエイトレスに渡す)、味は最高でした。中のスープで口内をやけどしたが気にしない、結局3人前位平らげました。今では台北101内にあるそうな。因みに台湾ラーメンと言うメニューは台湾には存在しません。

〜ホテルスタッフと仲良くなろう〜

 どこの国でも言える事だが、なるべく現地の人と仲良くなった方が良い。理由はその土地ならではの穴場を教えてくれたり、美味い料理屋を教えてくれたりする。(因みに飯店とはホテルのこと、食事をするところは菜館と言う)ホテルスタッフは職業柄英語をある程度は話せるので、こちらも拙い英語で会話を楽しむ。色々な所に連れて行ってくれたりもした。しかし弊害もあり、電話でヘルプを求められフロントに降りて行ったらいきなり受話器を渡され、話を聞くと日本語しか話さない人がホテルの予約をしたいらしく、電話で日本語で話をしつつ内容を英語でスタッフに伝える簡易通訳みたいなことをやらされた。

〜ブランド品は飛行機内で買おう〜

 国際線の飛行機に乗ると必ず免税品の機内販売カタログがある。ブランド品を買うには飛行機の中が一番安いです、偽物は無いし(航空会社の信用問題にかかわる)安心です。免税品店も良いですが、お釣りを「プレゼントして」と言う売り子さんもいて(一時期日本人がターゲットになって問題になったことがあった)、なかなか安心できないものでした。ただ、飛行機と言う狭い空間なので品数が少ないという所もありますが、基本的にカタログショッピングと同じで商品は郵送してくれるし、特に欠点はありません。

〜檳榔(ビンロウ)って何〜

 今では規制されているらしく恐らく見ることがないだろうが私が出張していた当時は檳榔が夜の屋台でよく売られていた。なんてことのない小さな木の実だが噛み続けると瞳孔が開いてくるらしい、通りには檳榔売りの女の子が水着に近い格好で色々な所に檳榔の箱を挟んで売っていた。屋台で買えば安いのに女の子から買うと数倍から数十倍の値段を取られたらしい。洋の東西を問わず男の助兵衛心に付け込んだ商売は有るものだと思った。因みに檳榔は皮こそ緑色だが中身は毒々しい紫色、皆道端に吐き出すものだから道路の端は紫色に染まっていた。私も試しに一つ買ってみたが特に美味しいわけでもないし、チューインガム感覚なのだろうか?

〜朝っぱらからドラえもん〜

 基本滞在中はホテルの朝食を食べていた。私のお気に入りはお粥をメインにおかずとフルーツ、後サラダ。自動演奏のキーボードが音楽を奏でる。ここまでは良い。しかし、選曲がよろしくない。ドラえもんの歌をエンドレスで流すのは如何なものだろうか?いくら東南アジアでドラえもんが人気とはいえ毎朝これではまいる。

〜仕事の話〜

 初頭にも書いたが、私は某H会社の系列で働いていたSEであった。メインの仕事はコンピュータに仕事をさせるためのプログラムと言うものを開発すること。台湾での仕事は検査装置から情報をもらい、それを並べ替えたり加工して客先のコンピュータに送ると言う物だった。正常に稼働するまではここが違う、とかここをこう直してくれとか色々あった。だから6回も出張したわけだ。台湾のインテリは大抵英語が話せる。何故ならば、大学の教科書の翻訳率が悪くて英語での授業だと言う。よって会議も当然英語。ある時窃盗事件が発生した。ノートパソコンが12台中6台盗まれるという物だった。しかもご丁寧に「日本人技術者が検査のために持ち帰った」と台湾語で書置きがあったそうな。そんなことするか?速攻で監視カメラが付きました。トラブルと言えばもう一つ、エージング(慣らし運転)中に「正常なデータが送られてこない!」と血相を変えて台湾人技術者がやってきた。こっちは何も直していないので急遽会議開催、あーでもないこーでもないと会議は平行線、昨日まで正常に動いていてこちらは何もしていない。そこで私はひらめいた、「ひょっとして〇〇の設定変えました?123.4は4文字ではなく5文字ですよ(小数点も1文字と数えるのがルール)」台湾人技術者の顔色が変わった。彼はダッシュでコンピュータールームに駆け込んでその事を伝えたらしい。そのおかげで無事解決。晩御飯は彼の奢りとなった。



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